2月8日の民間税調設立宣言記念シンポジウムですが、参加申し込みが多いため下記の通り広い会場に変更となりました。従いまして、若干ですが席の余りがある
ということですので、参加希望者はどうぞ申し込みください。
◎青山学院大学第18会議室(総研ビル10階)⇒同大学17号館5階17512教室
ところで、話が変わり、トマ・ピケティ教授が3泊4日の慌ただしい来日スケジュールをこなし、2月1日帰国されました。で、ちょっと気になるのはメディア等の論調がピケティ理論の紹介に終始したため(やむを得ない面もあるが)、その理論の帰結としてのグローバル資産<富裕>税について、どのように(日本で)実現していくかという議論が弱かったことです。
例えば、グローバル課税ではありませんが、かつて日本にも富裕税がありましたし(1950年度~52年度末)、現在でもフランス、スイス、ノルウェーなど欧州の一部で実施されています。が、近年ドイツやスウェーデンなど廃止に、そしてフランスも廃止方向となっています。
また、ピケティ理論では強く勧められていない金融取引税についても、かつて日本には有価証券取引税があり(1999年廃止)、88・89年には2兆円を超える税収を上げていました。
この民間税調の基調が税制改革を通して格差是正をすすめるということですので、ピケティ理論をはじめとし様々な理論・アイデアを「どのように日本で実践していくか」という方向性で議論できればいいなと思っています。「格差を縮小し、かつての『1億総中流』のような社会を目指していく。税制の在り方について新たな方向性を示していきたい」(共同座長・三木教授)。
シンポジウム「主権者たる国民が、税制にもの申す」
―民間税調設立宣言―
◎日 時:2015年2月8日(日)午後1時~ (12時半開場)
◎会 場:青山学院大学17号館5階17512教室
*キャンパスマップ: http://www.aoyama.ac.jp/outline/campus/aoyama.html
◎参加費:無料
◎申込み:下記のアドレスにお名前、所属(あれば)をお書きの上、シンポ参加希望としてお 送りください。
*アドレス: yoshimikimiki@gmail.com
●シンポジウム
・共同座長 三木義一(青山学院大学教授)
・共同座長 水野和夫 (日本大学教授)
・峰崎直樹 (東京工業大学非常勤講師)
・志賀 櫻( 日弁連税制委員会)
・田中秀明( 明治大学教授)