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FTT国際電話会議:国連開発資金会議(FfD)プロセスについて
2015.03.13
FTT国際電話会議:国連開発資金会議(FfD)プロセスについて

ご承知のように、本年2015年は国連において歴史的と言ってよい二つのイベントが開催されます。ひとつは、ポストMDGsである持続可能な開発目標(2015開発アジェンダ)が採択される年であり、もうひとつは2020年以降の世界の気候変動・温暖化対策の大枠を決める年です。

 

現在持続可能な開発目標の方は昨年中に17の目標が立てられ(下記「…オープン・ワーキング・グループの提案」参照)、今年に入って(1)9月の国連サミットで採択すべき目標についての政府間交渉、ならびに(2)上記目標を達成するための資金調達についての交渉、が並行的に行われています。

 

◎持続可能な開発目標に関するオープン・ワーキング・グループの提案(日本語)

 

この(2)の資金調達の交渉ですが、7月に第3回国連開発資金会議(FfD3)が開催され、そこで合意される成果文書作成に向けて、1月、4月、6月と準備会議が行われていきます。

 

さて、今回みなさまに送る「FTT国際電話会議:国連開発資金会議(FfD)プロセスについて」(2月25日)ですが、これは金融取引税(FTT)を求める国際的な市民グループがFfD3、並びに気候変動会合(COP21パリ会議)に向けて、現状分析と何をなすべきかについての議論の議事録です。

 

これまでFTTを主導してきた欧州の市民社会が欧州11カ国FTT実施に向けての活動に時間が取られ、FTTを含む革新的資金メカニズムを盛り込んでいく大きな機会である国連イベントへの対応が遅れていましたが、ようやく動き始めました。電話会議参加の顔ぶれをみますと、FTT推進グループをはじめ、財団、研究所、労働組合など幅広く参加しているようです。どうぞ議事録をお読みください。

 

◆「FTT国際電話会議:国連開発資金会議(FfD)プロセスについて」を読む⇒ PDF

 

議事録の方ですが、いろんな専門用語も飛び交っていますが、FTTや革新的資金メカニズムを求めている国際的な市民社会グループがどのような対応をしようとしているのか、全体のトーンを知っていただければと思います。

 

なお、この1~2年議論されてきたポスト2015開発アジェンダについて統合した国連事務総長の報告書が昨年12月に公表されています。これもぜひ目を通していただくと、今後の資金問題を含むSDGs/ポスト2015開発アジェンダ議論に役立つと思います。

 

◎事務総長統合報告書(The Road to Dignity by 2030)

「2030年、尊厳への道:貧困を終わらせ、全ての人々の生活を変革し、地球を守る」(日本語

 

◆写真は、第2回国連開発資金会議:「モンテレイ合意の実施を評価するための開発資金源に関するフォローアップ国際会議」(2008年11月ドーハ)に向け、開発資金のための金融取引税(当時は通貨取引税)を求める国際NGOワーキンググループ「開発資金のための通貨取引税キャンペーン」のロゴ。“DOHA2008:THE TIME IS RIPE!(機は熟した!) 0.7%ODA+0.005%CTT”