冒頭総会の報告を行おうと思いましたが、またまた世界がおかしな方向に向かおうとしているようですので、そのことから一言。つまり、朝鮮半島での戦争の危機が避けられたと思ったら、今度は貿易<世界戦争>がはじまりつつあり、世界経済の前途に暗雲が漂いはじめたようです。
【newsweek】世界に貿易戦争を挑むトランプ、中国に続きEUとも報復合戦
【日経新聞】米国株、ダウ反落し328ドル安 米中摩擦を懸念 ナスダック大幅安
トマ・ピケティは著書『21世紀の資本』(フランス語初版2013年)で、今日の富と所得の格差は大戦前のウルトラ格差に近づいており、こうした格差を解消できなければ、保護貿易や資本統制を行う国粋主義政権が誕生すると喝破しました。今そうした国粋主義政権(トランプ政権)が誕生し、保護貿易=貿易戦争に突っ走ろうとしています。
それはともあれ、グローバル連帯税フォーラムは6月17日第8回目の総会を開催し、2018年度の活動方針を決定しました。総会は以下の5つの議案を議論しましたが、どの議案も拍手で承認されました。
2018年度の活動の基調は、上記ピケティの言うように、グローバルな富や所得の格差是正のために、そして民主主義を取り戻すために、グローバル・タックスの実現を図っていくこと、です。
・第1号議案:2017年度活動報告
・第2号議案:2017年度決算報告
・第3号議案:2018年度活動方針
・第4号議案:2018年度予算
・第5号議案:2018-2019年度役員
総会後に、金子文夫先生の「多国籍企業とグローバル・タックス」をテーマとした講演会が行われましたが、20数人が参加し、熱心に議論を行いました。総会議案書と金子先生の資料を掲載しますので、どうぞご覧ください。
★グローバル連帯税フォーラム第8回総会の議案書を読む⇒ PDF
★金子文夫先生の「多国籍企業とグローバル・タックス」を読む⇒ PDF