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「河野外務大臣挨拶」:SDGs…と国際連帯税を考えるシンポジウム②
2018.08.02
「河野外務大臣挨拶」:SDGs…と国際連帯税を考えるシンポジウム②

 シンポジウムの冒頭挨拶は、田中徹二・グローバル連帯税フォーラム代表理事、衛藤征士郎・国際連帯税創設を求める議員連盟会長、そして河野太郎外務大臣が行いました。同大臣の挨拶を紹介します。下記はそのエッセンスです。全文は、こちらから。

 

 

「SDGsのための国際貢献と国際連帯税を考えるシンポジウム」における河野外務大臣挨拶

 

…前略…

 冷戦が終わって,世の中は様々な平和の果実を少しは得ることができるのではないか,あの当時は私もそう思っておりました。冷戦が終わったからこの地球が平和になったかというと,昨年は史上最も難民,国内避難民の数が多いという年に残念ながらなってしまいました。…西日本でも大きな水害が起きましたが,気候変動によって世界中で様々な自然災害が増えてきているというのも現実です。これからこうした災害にもどう対応していくかということを考えなければなりません。

 

…中略…

 そして,これは(編集者注:財政的制約によるODA縮小の傾向)日本だけではないだろうと思います。様々な国が財政赤字に直面し,どう対応していくかということを考えたときに,今必要とされている様々な災害復旧,あるいは難民,国内避難民の方をどう支援していくか,あるいは,この開発のためのニーズにどう応えていくかということを考えたときに,…政府の予算以外から手当てする方法も考えなければいけないと私はこの十数年思ってまいりました。その一つのやり方として,国際的な税を何かにかけて,直接この地球上の経済活動で利益を得ている人たちから開発のための資金ニーズ,あるいは様々な人道的な資金ニーズに応えるということを考えていかなければならないのではないかと思っていたところ,その時にトービン税をはじめ,様々な形の国際連帯税の考え方が提唱されるようになりました。

 

…中略…

 是非こうした皆様の輪を,日本だけでなく国際的にも広げていただいて,そう遠くない将来,このSDGs達成のためのしっかりとした方法を考えることができる,そういう動きにつなげていただきたいと思います。皆様のこれからのご活躍に大いに期待させていただいて,一言ご挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございます。