グローバル連帯税フォーラム

サイトマップ
お問合せ
ACTION
6月19-20日WS『2015年の準備…革新的資金の役割』開催
2014.05.13
6月19-20日WS『2015年の準備…革新的資金の役割』開催

12th Plenary session of the LG

 

「開発のための革新的資金調達に関するリーディング・グループ」常設事務局(パリ)から6月19-20日に開催される専門家ワークショップ(WS)『2015年の準備:持続可能な開発と気候変動における革新的資金の役割』の招請状が来ました。プログラムとコンセプト書を和訳しましたので、お読みください。

 

このWSについて簡単に紹介します。目的は、革新的資金調達がどれだけポスト2015(開発)アジェンダに貢献できるかについて、国際社会に対して提言を出すことにあります。「革新的資金のこのような提言は、現在国連で持続的な開発と気候変動のための資金源に関して議論されているが、これを進展させることができだろう」とコンセプトで述べています。

 

来年2015年9月にはMDGs(ミレニアム開発目標)を継承したポスト2015開発アジェンダが採択されます。これに向け、現在国連では持続可能な開発目標(SDGs)プロセスで、資金問題とともに議論されている最中です。一方、気候変動の方も、2020年以降の地球温暖化防止のための「新しい国際枠組み」が2015年に作られますが(パリで開催)、ここでも資金問題が重要な課題の一つとなっています。

 

2002年モンテレーでの国連開発資金会合ではじめて革新的資金調達という考え方が提案され、それが具体化したのが2006年のフランス等の航空券連帯税や英国等の予防接種のための国際金融ファシリティ(IFFIm)でした。リーディング・グループ常設事務局の調査によれば、今日まで約110億ドルの革新的資金が調達されたとのことですが、(事務局も言うように)いっそうのスケールアップが求められています。

 

とくに欧州10カ国での金融取引税(FTT)が今年中または来年の早いうちに導入されていれば、このスケールアップの具体的取り組みにいっそうの弾みがついたと思いますが、そうはなりませんでした(2016年1月1日までに導入)。従って、今回の専門家ワークショップであらためてFTT盛り上げを図ることが期待されます。

 

国際連帯税フォーラムからも専門家が同WSに参加する予定ですので、後日報告会を開催していきたいと思います。

 

◆プログラムとコンセプト書を読む(日本語)⇒PDF

◆プログラムとコンセプト書を読む(英語)⇒PDF

 

写真は、昨年2月ヘルシンキで開催されたリーディング・グループ第12回総会の模様

(T.Katsumi提供)