みなさま、ユニットエイド(UNITAID)ってご存知ですか? ユニットエイドとはHIV/エイズ・結核・マラリア治療ための医薬品や診断薬等の資金を継続的に提供している機関です。これまで93カ国の保健プロジェクトを支援してきました。
ユニットエイドは、2006年ブラジル、チリ、フランス、ノルウェー、イギリスの5カ国政府により発足しました(現在28か国に拡大)。同機関のユニークなところは財源の約70%が航空券に課税する航空券連帯税からもたらされていることです。同連帯税は、現在フランス、韓国そしてモーリシャスなどアフリカ6か国を含む10か国で実施されています。
同連帯税は、革新的資金調達メカニズムのひとつであり、資金調達の持続性と予測可能性において優れています。UNITAIDはその財源を元に市場介入を行い、医薬品等の低廉化を実現し、低所得国でも感染症の治療を受け入れやすくしています。設立から6年余り、UNITAIDはこれまでに次のように価格を引き下げてきました。
・ 小児エイズ治療薬の80%
・ マラリアの最良治療薬の80%
・ エイズ第二選択薬の60%
・ 最新の結核診断検査費用の40% 等々
さて、この度ユニットエイドのマウリシオ・シスネ資金調達・広報部長、ヴァレリー・テラノヴァ同顧問(シラク財団)が来日し、各界関係者との意見交換やサポート要請を行っています。その一環としてNGO・市民社会とも集いを持ちたいとの要請がありました。そこで下記のように交流会を開催しますので、ご関心のある方はどうぞ参加ください。
◎日 時:6月25日(水) 午後1時~2時
◎会 場:衆議院第二議員会館 第3面談室
◎言 語:日本語、英語、フランス語
◎申込み:以下のアドレスから「ユニットエイドに参加 希望」とお書きの上お申込 み下さい。
※ UNITAIDの最新ニュースはこちら。FB「ユニットエイドJapan」はこちら。
写真は、UNITAIDディナー「連帯が世界を救う」でスピーチを行うビル・クリントン元米国大統領(2013年5月22日パリ)