今秋寺島実郎氏(日本総合研究所理事長、多摩大学学長)を座長に、国際連帯 税を総合的に検討する委員会が発足します。委員会は、金融・税制の専門家、研 究者、NGO、国会議員等で構成されます。これを記念し、来る10月12日金融取引 税などを含みつつ国際連帯税(グローバル連帯税)の意義と展望を共有する場と してシンポジウムを開催します。ご参加をお待ちしています。
。 第2次寺島委員会設立記念シンポジウム グローバル連帯税が世界を変える! -環境危機、貧困・格差、カジノ経済への処方箋-
・日 時:10月12日(日)午後1時30分~4時45分(午後1時開場)
・場 所:青山学院大学 9号館22号室
(東京メトロ「表参道駅」より徒歩5分)
・・・ ・キャンパスマップ: http://www.aoyama.ac.jp/outline/campus/aoyama.html
・資料代:500円
・定員:100人
・申込み:こちらのフォームから申し込みください。 http://urx.nu/bn2E
近年、経済のグローバル化が進展するなか、世界的な貧困や格差の拡大、エボラ 出血熱などの感染症の流行、気候変動による異常気象と温暖化の進行等々、とい う地球規模課題が山積しています。また、2008年リーマンショックにみられたよ うに、カジノ化した金融資本主義が、金融不安と経済危機をもたらしています。 このようなグローバル化による負の影響に対して「課税」という方法を用いて抑 制するとともに、その税収を上記のような地球規模課題対策への資金とする国際 連帯税の議論が国際社会で活発化してきています。
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一方、我が国においても2008年に超党派の「国際連帯税創設を求める議員連盟」 (以下、議連)が創設され、今日まで国際連帯税フォーラムなどの市民社会グルー プとともに、日本において国際連帯税実現のために活動してきました。今回議連 から「日本での国際連帯税導入に向けた、総合的見地からの検討を行う委員会」 の設置要請があり、寺島実郎・日本総合研究所理事長を座長に「第2次寺島委員 会」を発足させることになりました。
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「第2次」というのは、2009年に当時の議連から「日本での国際連帯税の制度設 計、とりわけ通貨取引税についての検討委員会」の設置要請があり、寺島氏を座 長に国際連帯税推進協議会(通称、寺島委員会)を発足させたという経緯があり、 その委員会を「第1次」と数えるからです。
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さて、今日ふたたび議連からの要請に応え、第2次寺島委員会を11月から発足さ せますが、何よりも国際連帯税に関する情報を知り、かつ広く共有化するための 場としてシンポジウムを開催することになりました。寺島座長の基調講演、そし て各分野のトップで活躍されている研究者、NGOの方々によるパネル討論を行い ます。最新情報が満載です。ぜひご参加ください。
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《シンポジウム概要》
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◆◇主催・後援
・主催…国際連帯税フォーラム
・後援…国際連帯税創設を求める議員連盟
。。。。 動く→動かす(GCAP Japan)
WWFジャパン
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◆◇プログラム(予定)
・主催者挨拶:田中徹二(国際連帯税フォーラム代表理事)
・議員連盟挨拶:衛藤征士郎(国際連帯税創設を求める議員連盟会長、衆議院 議員)【要請中】
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<第1部 基調講演>
・講演:寺島実郎(日本総合研究所理事長、多摩大学学長)
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<第2部 パネル討論>
・テーマ「欧州では今:金融取引税実施に向けた最新情報」(仮題)
。。上村雄彦(横浜市立大学教授)
・テーマ「COP21に向けて:気候変動問題の解決のカギは持続可能な資金源」(仮題)
。。小西雅子(WWFジャパン 気候変動・エネルギープロジェクトリーダー)
・テーマ「世界の貧困と格差:国連での議論から」(仮題)
。。稲場雅紀(「動く→動かす」事務局長)
・閉会の挨拶と今後について
。。佐藤克彦(国際連帯税フォーラム事務局長、PSI-JC事務局長)
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◆写真は、「“国際連帯税”東京シンポジウム2008」で講演する寺島実郎氏(2008年11月)
◆ロゴは、航空券連帯税からに税収を原資としているUNITAID(国際医薬品購入ファシリティ)のビデオより