いよいよ刊行!『世界の富を再分配する30の方法』(合同出版)

30の方法表紙L

 

グローバル連帯税の入門書である『世界の富を再分配する30の方法─グローバル・タックスで世界を変える』がいよいよ合同出版より刊行されます

 

≪4月4日発売! A5変型判 144頁  定価1,400円+税≫

 

「深刻化を増す世界の貧困・環境破壊・紛争」の裏には、グローバルな格差・不平等という問題が存在します。さらにその根底には経済(金融)のグローバル化という構造が横たわっています。本書では、その変革のためにグローバル・タックスという手法で地球上の富の再分配を行い、公正で持続可能な社会創造に向けた具体的な政策を、たいへん「分かりやすく」提示しています。ぜひお手に取ってお読みください。

 

<執筆者>

上村雄彦(横浜市立大学教授)<編集>

金子文夫(横浜市立大学名誉教授)

佐藤克彦(前・PSI 加盟組合日本協議会(PSI-JC)事務局長)

田中徹二(グローバル連帯税フォーラム代表理事)

津田久美子(北海道大学法学研究科博士課程)

望月 爾(立命館大学法学部教授)

 

<内容紹介>

貧困や格差、環境破壊など世界が抱えている深刻な問題、同じ世界で、たった1%のお金持ちに富が集中する現状、その2つを同時に解決できる革新的な税のしくみ、それがグローバル・タックスです。グローバル・タックスは、地球上の富を再分配し、世界を変える可能性を秘めているのです。

 

<目次>

第1章 世界が抱える深刻な問題

1 地球を悩ます貧困・環境破壊・紛争

2 一瞬にして世界に不幸をまき散らす金融危機

3 富める人は富み、貧しい人はどんどん貧しくなる世界

4 ODAでは地球の問題は解決できない 

5 CSR、BOPの手法では世界の貧しさは解決できない

コラム① トマ・ピケティの『21 世紀の資本』と「グローバル資本税」

 

第2章 世界のお金が1%に集中するしくみ

6 世界経済が資本主義的市場原理で一体化すると……

7 地球上のおカネと資源を貪る多国籍企業

8 実体経済の数十倍にも膨れ上がったお金の売り買い

9 1%の大金持ちに富が集中する世界のしくみ

10 マネーゲーマーたちの天国 タックス・ヘイブンのしくみ

11 地球問題を解決するのにいくらかかるのか

コラム② ドーア氏の名著『金融が乗っ取る世界経済─ 21 世紀の憂鬱』

 

第3章 地球規模で税金を集め、分配するしくみ

12 グローバル・タックス(国際連帯税)はこうして生まれた

13 グローバル・タックスってどんなしくみ?

14 トービン税がグローバル通貨取引税へ進化した

15 国際社会で税金を集めるルールはどのようなものか?

16 炭素に税をかけて、温暖化を解決する方法

17 武器の売買に税をかければ、武器取引も抑制される

18 飛行機に乗ることで、三大感染症の対策に貢献できる

19 グリーン気候基金で温暖化対策の資金を調達する

20 グローバル・タックスで運営される国際機関が出現すると…

コラム③ プチ・グローバル累進的資産課税の提案

 

第4章 金融取引税のとりくみ

21 金融は、経済の血液

22 EU金融取引税の実施で、310億ユーロの資金が見込まれている

23 世界ではじめてEU10カ国が金融取引税の実施に合意した

コラム④ 誤解されがちな金融取引税

 

第5章 いま、私たちが抱える問題は武力や資源の争奪では解決しない

24 世界の問題を解決する資金源革新的開発資金を創り出すために

25 集めた税金を活用する最適な機関をつくる

26 99%のための国際連帯税キャンペーン

27 なぜ、世界の労働組合は国際連帯税を求めるのか

28 国際連帯税を導入するためのルールづくり

29 日本でグローバル・タックスが実現・導入される道筋

30 世界の問題を私たちの手で解決するために

コラム⑤ 「格差と貧困」は世界のキーワード