国民の3/4が航空券連帯税に賛成:外務省・国際連帯税研究業務

外務省は「国際連帯税を導入する場合のあり得べき制度設計及び効果・影響の試算等」をテーマとした研究業務の結果をWEBサイト上で公表しています。これは、一昨年国連総会で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」達成という国際貢献のためにも国際連帯税は必要という立場から研究がなされたものです。

 

研究内容を見ますと、「検討対象となった課税方式」は、①航空券連帯税、②金融取引税、③炭素税、④旅券手数料への課税の4つです(他に出国時課税、マイル寄付制度を簡単に検討)。

 

詳細は報告文を見ていただくとして、面白いと思ったのは、「各案に対する評価」の項で航空券連帯税につきアンケートを実施した結果についてです。「国民の支持: アンケート調査では約3/4が定額税・定率税を支払ってもよいと回答(ただし国際連帯税に対する賛成は5割強)」というものでした。

 

税制の、しかも増税となることのアンケートですから、賛成が50%を切るのではないかと思われました。が、結果は約3/4も賛成(税を払ってもよい)とのこと! 実にうれしい驚きでした。

 

ともあれ、この研究業務の結果なども参考にしながら、グローバル連帯税についての活動を強めていく所存です。そのためにもファンド支援の方、重ねてお願いする次第です。

 

◎国際連帯税に関する外務省の研究業務  ⇒こちらをクリック

 

◎『貧困根絶!グローバル連帯税実現のため世論にアピールしたい!』プロジェクト (締切り:428日(金)23時まで)

 

なお、研究業務のあたり下記の研究会を設置し、検討を行いました。

 

「国際連帯税を導入する場合のあり得べき制度設計等に関する研究会」 

 ・会長:寺島実郎(一財日本総合研究所会長)

 ・会長代理:上村雄彦(横浜市立大学国際総合科学群教授)

 ・委員:金子文夫(横浜市立大学名誉教授)

 ・委員:國分俊史(多摩大学ルール形成戦略研究所所長)

 ・委員:望月爾(立命館大学法学部教授)

 ・委員:諸富 徹(京都大学大学院経済学研究科教授)

支援ファンド40万円達成!ネクスト・ゴールを設定します!

みなさま、グローバル連帯税フォーラムの田中徹二です。

 

みなさまからの温かいご支援で目標額の40万円を達成することができました!

 

3月30日にクラウドファンディング・プロジェクトを開始しましたが、友人、知人のみなさまはもとより、これまで会ったことも、メール等でやり取りしたこともない方からもずいぶんご支援を得て、ついに4月21日目標額の40万円に到達しました。まことに感謝の念に堪えません。ありがとうございました!

 

ところで、プロジェクト支援の募集は今月28日23時まで続きます。せっかくの機会ですので、さらに連帯税に関する世論へのアピールを強化するため、ネクスト・ゴール(50万円)を設定します。

 

プラスされた資金については、研究会の追加と国会議員へのロビイング活動強化のために使いたいと考えています。引き続きご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。

 

『貧困根絶!グローバル連帯税実現のため世論にアピールしたい!』プロジェクト ⇒ ここをクリック!!

 

 

★写真は、多剤耐性結核治療を受ける女性(エチオピア)。UNITAID(ユニットエイド)が資金提供し新薬による治療が始まっています。ユニットエイドの財源の70%弱は14カ国で実施している航空券連帯税(グローバル連帯税の一種)によって賄われています。

 

⇒日本でも航空券連帯税が導入されれば、途上国の感染症に対して多大な貢献を行うことができます。

 

◎世界の結核状況

 

世界中で年間に960万人が新規に結核を発病し、150万人が結核で死亡。死亡率の95%以上が途上国で発生(WHO 2014年)。感染症としては、HIV/エイズに次ぐ死因の2番目の高さである。今日最近は「HIV感染合併結核」「多剤耐性結核」など、治療の困難な状況が現れている。

 

【ご案内】研究会「持続可能な開発目標とグローバル連帯税を考える」

クラウドファンディングによる支援を受けて、下記の通り第1回研究会を行います。ふるってご参加ください。

 

『貧困根絶!グローバル連帯税実現のため世論にアピールしたい!』プロジェクト 

 

   ◆◇第1回研究会◆◇
     「持続可能な開発目標(SDGs)とグローバル連帯税を考える」

 

 ◎日時:5月7日(日)午後2時~4時30分(午後1時30分開場)
 ◎場所:東京医科歯科大学・M&Dタワー24Fセミナー室
     (JR・東京メトロ「御茶ノ水」駅下車徒歩5分)  キャンパスマップ       。。。。⇒「お茶の水門」からスロープを上り、左側の高い建物⑫の24階
 ◎講師:稲場 雅紀(一社 SDGs市民社会ネットワーク代表理事)
      金子 文夫(横浜市立大学名誉教授)
 ◎参加費:無料
 ◎申込み:「研究会参加希望」とお書きのうえ、EメールまたはFAXで申込みを。
       Eメール:info@isl-forum.jp / Fax:03-3834-2406
 ◎懇親会:午後5時~6時30分(会費2000円、同じ建物内で行います)

 

 

●NGO、協同組合、労働組合、経済界、学識者など各界でいっせいにSDGs取組みはじまった!

 

一昨年ポスト・ミレニアム開発目標(MDGs)として策定された持続可能な開発目標(SDGs)。貧困・格差問題、地球環境問題、平和構築問題、持続可能な経済成長など17の目標が掲げられ、途上国のみならず先進国も取り組むべき目標として設定されました。

 

SDGsは多岐にわたり、ともすれば総花的になる可能性もありますが、その中心をなす理念は「(地球上の)誰一人取り残さない」というものです。MDGsが主に途上国の貧困問題を対象にしていたことやその目標達成度合いが“半減する”という中途半端なものであったことを考えると、その理念は普遍的なものです。貧困や格差の拡大、気候変動による災害、そして虐待・暴力・差別に苦しんでいる人々などに対して大きな希望を与えるものです。

 

この間SDGs取組みの中心で活躍されてきた稲場さんから国内外のSDGs動向と課題について報告していただきます。

 

また、SDGs達成のためには年間数兆ドル(数百兆円)ものばく大な資金が必要です。これらの資金量をODAはもとより民間資金をもってしてもとうてい足りません。そこで新しい公的資金としてのグローバル連帯税が注目されています。グローバル連帯税研究の第一人者である金子名誉教授に、同税の現状と可能性につき報告していただきます。